ブログ: TeXを作ったクヌース先生との会食
(expanded from Donald Knuthとの会食 このページは編集しないでください)
2008/5/26、 播口氏のご紹介で、Donald Knuth先生と夕食を御一緒させていただいた。
Palo AltoのFishMarketという店
185cm以上はある大きな人で、想像よりも若かった。
とても頭が良さそうな顔をしている。当たり前か。
1938年生まれだからまだ70歳らしい。
参加者
じゃなくて教会関係の知人らしい
西尾氏 @ 立命館
Googleでインターンに来てた
会話の一部
M: 「文章書きとかどういう環境でやってるですか?」
K: 「大きなマシンも使ってるけど文章とかはLinuxノーパソでEmacsだね」
M: 「Emacsなんですか。仕様が変で困ったりしませんか?」
K: 「変な機能は使わないからね。自分で色々カスタマイズしてるし」
K: 「たとえば行に色をつけるElispを使ってる。参考文献リストとか書くときに、大事なのとそうじゃないので色を変えるんだ」
K: 「CWEBを書くための仕組みも作ってる。まだ書いてないモジュールのリストは全部木構造でダンプしてあって、後でそのリストから適当に選びながら実装していくんだ」
K: 「それからキーボードマクロなんかも活用してる。こうやって(??どうやって??)ファンクションキーにいろんな機能を割り当てたりするんだ」
M: 「私はキーボードマクロの自動定義てのを使ってるんですョ」
K: 「自動?」
M: 「たとえば
abcabc
と入力してから「繰り返しキー」を叩くと abc
が自動入力されるんです」 K: 「へー。どうやるの?」
M: 「入力履歴の中に繰り返し部分があったら自動定義しちゃうんですよ」
K: 「へー。でも
bbaabbaa
みたいなときはどうするの?」 M: 「一番長いのを登録します。この場合は
bbaa
ですね。 a
じゃなくて。」 K: 「なるほど」
M: 「このソフト今度あげます〜」
予想通り現在もガンガンプログラムを書いているようだ。
もっぱらアルゴリズム等の検証用であって配付する性質のものはないらしいが。
CWEBは本当に使ってるようだ。
つまりCをメインに使っているらしい。
こういうやり方はTeXの昔からそう変わってないようだ。
ちなみにエンドユーザプログラミングについても少し話を振ってみたのだが興味無さそうだった。
まぁそうだろうねぇ。
Appleはハードもソフトも全部考え直した方がいいんじゃないかとか言ってた
Linux+Emacsを使ってるらしい
行に色をつけるEmacsLispとか、CWEB対応のEmacsLispとか書いて使ってるらしい。
コードを「後で書く」指定したり。
Keyboard Macroも活用してるみたいなのでDynamic Macroの説明をした。
どうやるんだと聞かれたからアルゴリズム解説した。
Knuth先生のelispはファンクションキーに云々というやつで、
内容はよく聞こえなかった
MacintoshのSafariがGoogleMapsで落ちると言って怒られた
知らんがな...
エンドユーザプログラミングの話はウケず
ユビキタス装置の話も全くウケず
Concrete Mathematicsにサインもらった
Hariguchi-san wrote:
> I am glad to know that you enjoyed. Don also said that it was fun to him.
#ブログ 2008/5/26