Faxは前時代的か
(2018/4/26)
「まだFaxなんて使ってるの?」という文句を聞くことがある。いまどきビジネスでFaxを使うのはどうかと思うが、パソコンやスマホに疎い人にはまだまだ需要があると思っている。私は85歳の老母との連絡にFaxを使っているのだが、IT機器など全く使えない老母でもFaxは普通に使えている。紙に何か書いて機械に挿して電話するという作業はメールなどに比べるとわかりやすいのだと思う。ちなみに普通紙Faxは用紙のセットが面倒なので感熱ロール紙を使っているのだが、感熱紙Faxは最近ほとんど無くなってしまっているのは不思議である。
アナログ時計とかFaxとかは、操作したい対象がはっきり目に見えるという利点がある気がする。一方、多くの計算機操作は目に見えないものを扱うことが多くて大変である。ファイルやアプリをアイコンとして視覚化するような工夫がされているが、コピペ操作では現在何がコピーされてるのか見えないので心理的負担が大きい。
たとえば、コピー操作をしたとたんにコピー内容がポンと物理的に出力される3Dプリンタがあればどうだろう? それを投げ込んでペーストできるし、後で使うためにとっておけるし、データが物理的に存在する感覚はわかりやすいかもしれない。昔Marble Answering Machineという提案を見たことがあるが、こういう実世界的な工夫は有効なのかもしれない。
#ブログ 2018/4/26