階層脳

	大きな情報は階層的に管理するものだという思い込み
	どんな情報でも階層の中に配置できるという考え
階層的管理の失敗
	たいてい途中で破綻する
		タグづけ機能を追加する
		Symbolic Linkのようなリンクを付加する
	しかし既にある階層同士の参照を壊すわけにはいかないので、階層構造は維持される
うまくいく場合
	誰もが納得する簡単な階層構造があるときは大丈夫かも
		日付
		音楽データ
			アーティスト/アルバム/曲名
	最初に階層構造を決めないとうまくいかない
		構造が綺麗に決まっていると、新参者でもデータを追加しやすい
うまくいかない理由
	複数の属性をもつものをどこに置けば良いかわからない
		aka こうもり問題
		こうもりは動物か鳥か分類し辛い
		特に複数人で書いているwikiでは判断が分かれて、ケンカの元になる
	階層的に分類するのは疲れる
	階層構造の変更が大変
		最初に決めた階層は大抵見通しが甘いのに
何故階層脳になるか
	世の中の大きなデータは階層的に綺麗に管理されているから、整理とはそういうものだ/そうでなければいけない/と思ってしまう
	パソコンのファイルシステムやGUIは階層的だから
		階層的メニューで苦労してたりするのに
	階層的管理法に関する記事書く奴がいて、うまく階層管理できるほうがデキる奴だという世相になっている
	分類するとわかった気になれるから
	検索やタギングで見やすく表示する技量が無いので、整理をユーザーに丸投げしている?
階層脳脱出するには
	Webと似たようなものだと言えばどうか
		無階層でも検索できれば良いと思う
		「Yahoo JPのトップページ使わないでしょ?」
	Gyazz的なものの有用さをじわじわ浸透させる
	複数人でのwiki運用では階層分類に困るものが頻出する
		例
			カレーうどん
			プロダクトAとプロダクトBの連携機能についてのユーザーサポートページ
				どの階層に入れる?ユーザーサポート or A or B
		厳格なルールを決めないと、分類できない
			そのルールは全員が覚えられない
			間違った場所に保存すると怒られるから、wikiを書けなくなる
		ガチガチの運用ルールで縛らないと普通のwikiは使えない
階層脳な人を満足させるには
	Gyazzを階層表現に変換するツールがあればどうか?
	HeadWordをもっと階層っぽく見せるとか
	自動分類ツールをいろいろ用意するとか
	誰かが管理している階層的データはありがたく有効利用する
	自分のデータは階層的管理を全く行なわず、検索やタグやリンクだけ使う
感想 
	最初に分類を考えてわかった気になるのは、頭の体操として有用ではある
		でもwikiを育てていく過程で分類に困ったりするような物の見方・使い方が出てくる
		そういうのが、発見やイノベーションの種な場合が多そうな気がする
	とすると階層的な発想支援システムというのは全然駄目なのでは? 
		むしろ発想支援・・といってもアイディアをまとめる事に関しては階層化は良いと思います 
		ごちゃごちゃの情報の群に、新しい視点や切り口を与えるのに階層(というか分類)はあってよい
		ただし最初に情報を集める段階で下手な階層や分類なんて作ったら、その後使い物にならないからダメそう
	なんで階層脳?の人はwikiじゃなくてblogを書くんだろう?階層にできないとわかってるから日付順で書いてるのでは?
	本当に階層脳の人は存在するのか?
		ガチ階層脳の人(分類仕分けの鬼)は、ごく小数の学者や技術者だけ
		その他大半の人類は、これまでパソコンのフォルダわけをちょっと使った事があるだけで、実は分類に対するこだわりや知識はない。「分類する」事以外の整理方法を知らない人。
	階層で整理することについて、ポジティブな理由を言っている人が存在しない
		消去法で階層整理を選んでいる
#階層構造 #脳