自炊本をパソコンのプレビュー機能で読む

自炊本をパソコンのプレビュー機能で読む

(2019/9/30)

紙の書籍を裁断してScanSnapのようなスキャナで取り込むとPDF形式の電子書籍にすることができ、Kindleその他のリーダで読めるのだが、PDF形式はいろいろ具合が悪いことがある。

紙の書籍のようにパラパラめくることが難しい (リーダによるかもしれないが)
特定のページを指定して開いたりブックマークしたりしにくい
書き込みや編集が難しい

こういった問題を解決しているPDFリーダもあるかもしれないが、特定のリーダの機能に依存するのは嫌だろう。

パラパラ読めるリーダを作ろうかとも思ったのだが、書籍のページをすべてJPEGファイルに変換してパソコンのフォルダに放り込み、プレビュー機能を使えば良い気がしてきた。手順は以下のとおり:

ScanSnapなどで自炊したPDFをJPEGファイルに変換する
pdfimages というコマンドが使える
% pdfimages -j mybook.pdf 'title'
title-000.jpg , title-001.jpg , ... というJPEGファイルができる
白黒ページの場合 jpg でなく pbm ができることもあるので全部JPEGにする
% convert title-000.pbm title-000.jpg
(もっと良いオプションとかコマンドとかがあるかもしれない)
title-000.jpg , title-001.jpg , ...をひとつのフォルダに放り込む
そのフォルダのファイルをプレビューする
Macの場合はCoverFlowを使うとよい
パラパラ気持ち良くページをめくれる
Chromebookでもプレビュー機能が使える

書籍のページごとに画像ファイルになっていれば、他から参照したり編集したりすることは簡単である。ファイルのプレビュー機能を電子書籍リーダとして使うのはいかにもヘンであるが、専用リーダを使うより具合が良いことも多いのではないだろうか?

PDFを画像に変換する方法は /nishio/PDFからPNGへの変換 に詳しく書かれている。

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