公開鍵暗号を直感的に理解する
公開鍵暗号は原理は美しいが理解や運用が難しい
「鍵」という言葉が良くないのかもしれない
一般に、鍵でドアをロックした場合、同じ鍵でドアを開けられるのが普通である
施錠用の鍵と解錠用の鍵が別になってるドアなんてない (よね?)
鍵というものは可逆感があると思う
南京錠みたいに操作が非対称なものは珍しい
「鍵」のかわりに、「インク」と「魔法のインク消し」という言葉を使うとどうだろう
「ペンキ」とかでもいい
情報をインクで汚して読めなくすることは誰でもできるが、インクを消すには魔法のインク消しが要るみたいな
毒と解毒剤とかでもいい
運用の例
Aliceは「Aliceインク」をおおっぴらに配っている
どんなものでもAliceインクを塗ると読めなくなる
Aliceインクは「Aliceの魔法のインク消し®」でしか消せない
Bobは、秘密情報にAliceインクを塗って「Aliceのための秘密情報」 みたいなのを作ってAliceに送る
このデータは読めないから盗聴されても大丈夫
Aliceの魔法のインク消し® を持ってるAliceだけがこれを読める
Aliceの魔法のインク消し® は貴重感があるのでAliceは取り扱いに注意する
Aliceインクは普及物感があって、コピーして配って良い雰囲気
インクのメタファだと、 部分的にインクを塗って伏字に使うような運用も普通に考えられる
画像の一部にインクを塗ったり
Aliceが先にインク消しを使うという運用も想像はできるだろう
AliceはAliceの魔法のインク消し® を大事に取り扱うだろうし、うっかり他人に渡したりしないだろう
魔法のインク消しを使うブラウザとかメーラとかがあれば普通に使える
部分的に暗号化するシステムは便利かも?