予測入力の弊害
(2018/5/9)
昔予測型テキスト入力システムを提案したとき、「そんなものを使うとみんな同じテキストを書くようになってしまうのではないか」という疑問を頻繁に聞いたのだが、最近はそういう話はとんと聞いたことがない。予測入力システムがあろうがなかろうが自分が書きたいテキストを書いてるのかもしれないし、自分が以前書いたテキストを再現しやすくなってるのかもしれないが、いずれにせよ全くの杞憂だったことは間違いない。
かな漢字変換システムが出現したときは「漢字が書けなくなるのではないか」と言われただろうし、タイプライタが出現したときは「手で文字を書けなくなるのではないか」 と言われたのだろう。実際、初期のタイプライタは文字が書けない障害者のためのものだと思われていたらしい。
手で文字を書けなくなったのは本当だけど