エレガントなものは論文にならない

エレガントなものは論文にならない

(2018/3/23)

HCI分野においてエレガントで美しいシステムは論文にならない気がする
新しくエレガントなものを発明するとあたりまえに見えてしまってリジェクトされる
一方、リジェクトされず論文になってるシステムは大体以下のような特徴がある
妙に複雑 (頑張って作ったように見える)
有用な状況が微レ存 (少ないかもしれないがゼロだと断言はできない)
参考文献が豊富
つまりエレガントでないことが多い
こういうシステムは広く利用されることは無く、論文が採録された後すぐに消えてしまう
論文を書く学生や研究者にとっては論文が採録されることが最重要であって自分のシステムがその後広く使われるかどうかはどうでも良い
だから誰にも使われないシステムに関する論文が量産される
そういう論文を見て育った学生は、そういう論文を書けば良いのだと思ってしまうので不幸が連鎖される
ゴミシステムとゴミ論文が無限に量産されることになる
これは個人の問題ではなくシステムの問題であり、システムの改善が必要である
採録基準に「エレガントか?」というのを入れるだけで少しは変わるかもしれない

#ブログ 2018/3/23 00:15
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